2016ツールド東北参加
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今年2月の京都マラソンは、練習中の下腿肉離れで欠場を余儀なくされ、5月晴れの炎天下で行われた仙台ハーフマラソンでは、脱水症状を起こして体調を崩してしまった。5月末の蔵王ヒルクライムは、前日からのひどい咳でキャンセル。仕事の雑務で土日なく働く日が続いていたこともあった。日頃の疲れから運動も疎かになっていた。そんな中でのこのツールド東北は復活の兆しになるだろうし、しなければならないと考えていた。前日石巻入りし、チーム『ごとう整形外科』は、四季菜食“いまむら”で決起集会。昨年同様、当院職員宅に泊めてもらった。 しかし当日の朝は雨音で目が覚めた。この年齢になって雨の中100km自転車で走り続けるのは少し無謀だなと、自転車を楽しむことより先に、体調を崩して診療に支障が出てしまうことが頭をよぎる。半分気が乗らないまま、自転車を組み立て、ウェアを羽織った。幸か不幸か6時半頃になると雨が小降りになった。取り敢えず皆で出発地点の石巻専修大へ向かう。雨のせいか、昨年より参加者が少なく感じた。すると古川“北浜”の還暦を迎えた親方がさっそうと自転車にまたがって待っていた。こうなるともうやるしかないな。気持ちは固まった。雨具を着込んで気合いを入れた。 7時半スタート。雨は小降りになっていた。石巻専修大をスタートし、途中のエイドステーションの女川、雄勝、神割崎、北上の4箇所を経由して石巻に戻る100kmのルート。女川ではサンマのツミレ汁、雄勝ではホタテ焼き、神割崎ではシーフードカレー、北上では十三浜茶碗蒸しが振る舞われ、南三陸ならではの味を堪能した。ボランティアスタッフ的確な対応や地元の人たちの優しい応援が身に滲みた。 雨は降ったり止んだり。海岸線沿いの入り組んだ登り下りの連続するルート。週に2−3日、往復1時間の自転車通勤しか練習していないだけに、神割崎手前での親方とのバトルでは参ってしまった。しかし久しぶりに体力の限界近くまで自転車を漕ぐことができて気分は爽快になった。神割崎のシーフードカレーは具も多く味は大満足だったが、おかわりが欲しかった。神割崎から折り返しで石巻へ向かう。北上川沿いのほぼ平坦なルートになる。雨はほとんど降っていない。川を挟んだ対岸と、更に遠くへ連なる山々に陰影のついた雨雲が立体的に重なりあって、雄大な景色も楽しめた。チームごとう整形外科のファンファン北村は少し物足りなそうだったが、しっかりと事務岡本の面倒を見てくれた。いつもご苦労さん。岡本は初心者ながら堅実に最後まで走りぬき、全員無事ゴールできた。頑張ったね。明日からまた新たな気持ちでスタートしよう。
記事の投稿日:2016年10月30日