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年末大掃除(2010.12.29)

column 年末大掃除(2010.12.29)

 最近片付けがブームになっているようだ。うちの子供も、小松易の『たった1分で人生が変わる片付けの習慣』を読んで机の周囲を片付けていた。年末大掃除を機会に自分も、『今必要かどうか、手にとってときめくかどうか』を基準に片付けていたところ、東北大学整形外科教室の同窓会誌が出てきた。10年前自分が編集長をやった同窓会誌の後記に、次の様に書いていた。

 『夕空が、絵の具の青と黄色を混ぜた時にできる冴えた青みがかった黄緑色になると、晩秋から冬が近いことを感じる。いくつの時代を経ても、空は平然として季節季節の色を織りなしているが、その空の下で些末事に追い回されている自分を顧みると、全てを放り出して山にでも行きたくなる。誰もいない新雪の雪山を踏みしめたとき、ククッという心地よい足底の感触が、生きている実感をみなぎらせてくれた。そして水墨画のような色の無い世界が僕を魅了してならなかった。でもそんな感動を最後に味わったのはいつだったろう。そう思いながら夕暮れを仰ぐといくつもの星が瞬いてくれた。』

 大学医局に所属していて、自分の時間も家族との時間もないとてつもなく忙しい7年間だった。開業後数年もそれに近い忙しさだったが、今現在スタッフにも恵まれ自分のライフスタイルがやっと築けるようになった。しかし、上記の後記を読み返し、現状に甘んじ安住してしまっている自分に気づかされた。これからどこに向かうべきなのか。医師として、手外科医として来年にむけてきちんと向き合っていこうと思った。

記事の投稿日:2010年12月29日


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