大滝沢遡行(2011.7.31)
column | 大滝沢遡行(2011.7.31) |
---|
朝4時半仙台大崎八幡神社前集合。早朝3時ころ大きな地震があった。おまけに昨日から新潟、福島只見地域の集中豪雨で川が反乱している。こんな中福島吾妻山北面の大滝沢も例外ではないだろうと予想していた。しかし遡行開始地点である滑川温泉に確認してみると、雨は降っていないとの事。あまり期待ははせず現地での状況で判断する事にした。東北自動車道の福島西インター付近から吾妻山を望むと、全山が雲で覆われている。国道13号線を米沢方面へ向かい、滑川温泉に着いた。沢は幾分増水してはいるが、全く濁っていない。やはり降水量は只見地域とは違っているようだ。この周辺の地形によるものか。そう考えながら曇り空の中、遡行準備に取りかかった。遡行開始すると、足場に咲いていた花が根元から横倒しになっていた。雨の峠は既に過ぎたのかもしれない。この沢の上流部は湿原地帯なので、雨は一気に流れてしまうはずだ。とその時雲の合間から太陽が透けて見えた。天気も回復傾向のようだ。このまま最後まで遡行できると踏んだ。
大滝沢はすぐに現れた。何回みても圧巻だ。水しぶきの中力がよみがえってくるような気がした。やはり山はいいな。仲間もいてこその山だな。いくつかの滝を超えて行った。ザイルを出して転落しないよう一人一人確保した。初心者もいて、足を振るわせながらも何とか難関を突破した。恐怖と隣合わせだが、自分の限界を超えてこそ達成感や感動が確実に得られる。危険な岩場を通過して安全地帯に入った時、輝かしい笑顔になる。やがてそれが自信となり、さらに新しい世界が拓けてくるのだ。今回は7月31日だというのに20°もなく少し寒いくらいだった。滝壺で泳ぐことも出来なかった。次回はカンカン照りの中、泳いで遡行したいものだ。途中から夏道に入り下山開始。途中展望台から大滝を眺めた。やはり滝壷から見上げる滝とは大違いで何の感動もない。沢は遡行してこそ楽しいのだ。下山して滑川温泉で汗を流した。それぞれに今回の遡行で得られた思いが表情となって現れていた。彼らのこれからの成長が楽しみだ。(今回カメラを忘れてしまったため、掲載写真は昨年のものです)
記事の投稿日:2011年08月07日