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日本手外科学会後、鳥取大山登山(2013.4.19-20)

column 日本手外科学会後、鳥取大山登山(2013.4.19-20)

 神戸で日本手外科学会があった。いつもならラフなブレザーで参加していたが、今回は発表があったので、ちょっといいブレザーを準備した。久しぶりのネクタイで肩が凝ってしまった。普段は自転車通勤のため運動着ウィンドブレーカーが通勤着だ。ギャップが大きすぎる。

 学会終了後、先月京都マラソンでお世話になった大阪のTs隊員と、同じく学会に参加したK隊員の3人で、鳥取の米子へ向かった。4月20日(土)に大山登山を計画していたのだ。山陰は初めて訪れる。学会でもないかぎり来る事はないだろう。確かに静かな土地だ。米子に近づくと、にょきっとそびえた大山をバックにのどかな田園風景が山間部に開けた。大山の沢沿いに雪がわずかに残っているだけだった。

 その夜は米子の居酒屋へ入った。『ばばちゃん』という魚料理もあって興味深かった。明日の登山にむけたらふく食べた。居酒屋の人も親切だった。

 朝3時ホテル出発。4時にはヘッドランプを点けて行動開始。土石流があるらしく、堰堤が何十にも作られている。これも税金か。見た限り、必要以上に作られている。数m間隔で作られているのだ。大山を眺める展望台が車道沿いにあるが、林に隠れて堰堤は全く見えない。市民の見えない所で税金の無駄使いが行われている。岩手の南白沢に行った時も、奥深い沢にこちらも何十にも必要性の無い堰堤が作られていた。目の届かないところで、しっかりと公共事業と称して無駄に税金が使われているのだ。

 雪渓を登って行くと、沢はガレ場になった。大山の南面はえぐれて鋭い表情になっている。えぐれ崩れた岩が雪渓上にガレ場を形成しているのだ。陽が登るに従い、気温が上昇して岩が緩んでくる。次第に落石が増えてきた。落石どころかガレ岩が流れ飛んでくる。小さい岩でも身体に当たったら大怪我してしまう。落石に注意しながら登高するが、ホールドスタンスもないくらいノペーとしてきた。ほとんど岩登り状態になった。1630m地点まで達して稜線まであとわずかだったが、足場もなくなりこれ以上登るのは危険と判断して下山することとした。ピッケルのヘッドを使って、硬い土をカットして足場を作りながら降りた。雪渓に降りてからは落石に気をつけながら一人ずつ通過した。緊張の連続だった。登頂こそできなかったが、大山の雰囲気を味わえた山行だった。

記事の投稿日:2013年05月02日


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