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ツールド東北(2015.9.13)

column ツールド東北(2015.9.13)

 本当に久しぶりの自転車ツーリングだった。このロードバイクに乗るのは、ちょうど1年前にイタリアツーリングして以来のことだった。部屋の中に置いていたとはいえ、すっかり埃まみれになっていた。ビル新築と移転準備のため、自転車に乗る時間は全くなかった。ただ気力維持のためにも、冬場は早朝マラソンだけ続けていた。2月には京都マラソン参加。4月には解き放たれたように八甲田の山スキーへ向かった。山も本当に久しぶりだった。その後はほとんど運動らしい運動も出来なかった。移転して1ヶ月。少し診療所も落ち着いてきたころのツールド東北の参加だった。準備も全くしていなかったが、当院職員初心者も含む2名と100kmにグループ参加した。

 前日、石巻の職員宅に泊まらせてもらうことにして、夜は再興したばかりの割烹で優雅に夕食を摂った。20年前、石巻日赤に勤務していた時以来の石巻の夜だった。感慨深いものもあったが、石巻はまだまだ震災の傷跡が残っており、復興に向かう地元の人たちの活動も知り、複雑な気持ちだった。

 ツールド東北のメインは、石巻から気仙沼を往復する220kmだ。我々の100kmは、石巻専修大から出発し女川を経て雄勝、神割崎まで達して引き返すルートだ。道端の仮設住宅から大漁旗を振って応援してくれる人たちもいた。田んぼ脇の平坦な道を進み、小さな峠を越え視界が一気に開け海が見えた。くだりきると海岸線沿いの道路に出た。その後海岸線を縫うように道は続いているが、思った以上にアップダウンが多い。最初の休憩地点の女川駅前ではつみれ汁が振舞われた。女川から雄勝までの海岸線は入江からの眺めが綺麗だった。その後も登りくだりの連続だった。次の休憩所の雄勝ではホタテ、折り返しの神割崎ではシーフードカレーで、十分に南三陸の幸を堪能した。

 帰路では体力的にも十分ゆとりをもって内陸の北上川沿いを石巻へ向かえた。初心者のOも泣き言も言わず楽しそうに自転車を漕いでいた。全員一緒にゴールすることができた。とても有意義な1日だった。身体を動かすことは人生を充実させてくれることだと新ためて実感した。

記事の投稿日:2015年09月30日


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