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マイタケの栄養と抗がん作用、インフルエンザ予防効果(2020.5.23)

column マイタケの栄養と抗がん作用、インフルエンザ予防効果(2020.5.23)

 神戸薬科大学名誉教授 難波宏彰先生の御研究でマイタケの素晴らしい効果が発見されました。マイタケは食物繊維を多く含んでおり、便秘を解消し不要なコレステロールの排出してくレます。さらに免疫効果を高めるβグルカンを多く含み、栄養補給としてすぐれた食品です。

 

 MDフラクション:キノコ類には多糖類であるβグルカンが含まれていますが、MDフラクション(難波先生発見)というマイタケだけに含まれるβグルカンには、細胞性免疫(マクロファージ、NK細胞、T細胞、樹状細胞)を活性化し、強い抗腫瘍作用があることがマウス実験で証明されました。他のキノコ類に含まれるレンチナンというβグルカンと比較して2倍以上の抗腫瘍効果が確認されています。さらに臨床試験で、インフルエンザ感染を抑制する効果も認められています。ひょっとすると今回の新型コロナウィルス感染抑制にも効果があるかもしれません

 

 MXフラクション:多糖類の一つで、血液・血管系の生活習慣病に有効であることが発表されています。ダイエットにも期待されており、腸蠕動運動を活発にし、便秘解消や不要なコレステロール・脂肪・糖分などの分解も促進してくれます。基礎代謝が上がり、内臓脂肪を減らして、脂肪を燃焼しやすく痩せやすい体質を作ることができるようです。その効果として①インスリン感受性の向上、②高脂血症の改善、③高血圧の改善、④内臓脂肪の減少、⑤便秘の改善などです。

 

 また天然物のマイタケより菌床栽培の方が、このMDフラクションやMXフラクションが多いとされています。いずれも水溶性の成分であるため、スープや鍋で食べることでより効果的なようです。この機会にぜひマイタケを習慣的に摂取することをお勧めします。

 

記事の投稿日:2020年05月23日


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