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朝日連峰/竜門山(2010.11.6-7)

column 朝日連峰/竜門山(2010.11.6-7)

 11月7日(日)朝4時45分起床、ゴロビツに張ったテントの外はまだ暗いが星が輝いている。今日の天気は穏やかなようだ。稜線へ出たときの景色を想像すると気持ちが高ぶってきた。朝食を済ませると、必要な装備をザックに詰め込んだ。登山靴を履きヘッドライトを点けて行動開始。5時45分出発。高度を上げるにつれ、昨日夕方に降った雪が多くなってきた。交代でラッセルする。天気は至って穏やかだった。清太岩山に着くと主要稜線が見渡せた。稜線はすっかり雪で覆われ、オレンジ色の朝日に輝いていた。しかし大朝日山(1870)には強風による雲が弧を描くようにかかっていた。ラッッセルは徐々に深くなり、膝上から腰まではまってしまう所もあった。雪はザラメ状になって靴も濡れてきた。厳冬期とはまた違った難しさがあった。穏やかだった朝もユーフン山に達するころには風が強くなってきた。灰色の雲が西から強風で押し流され稜線から上空まで覆い尽くされてきた。今日の目的地の竜門山(1688)も雲の中だ。今日は高気圧に覆われるはずだが。まだ7時45分なのでもう少し登ってみる事にした。雪は相変わらず深い。竜門山に近づくにつれ今度は上空の雲は勢いを失い、雲の隙間が徐々に広がっていった。ついには小春日和のような穏やかな日差しで覆われた。8時55分竜門山山頂着。約3時間の行程だった。竜門山からは飯豊、月山、蔵王が見渡せた。こんないい天気に恵まれ、しかもこの稜線にいるのは自分たちだけ。この景色を独占できた満足感を味わった。
 穏やかな天気とはいえ稜線上はじっとしているとやはり寒い。写真撮影を済ませ、少し降りた所で休憩をとってあったかい生姜湯を飲んだ。さあ、あとはテント場まで行って日暮沢小屋へ向かうだけだ。下山途中清太岩山に着くと一人の登山者が座ってこちらを見ている。何と城整山の会メンバーのSであった。今朝早く古川を出てきたとの事。神出鬼没のSにはいつも驚かされる。雪と紅葉を堪能しながら一緒に下山した。入浴料300円という大井沢温泉で汗を流し、山形手打ちそばに舌鼓を打った。

記事の投稿日:2010年11月07日


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