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新入会歓迎沢登り/安達太良湯川(2011.6.5)

column 新入会歓迎沢登り/安達太良湯川(2011.6.5)

 今年最初の沢登りは、新入会の初心者を連れて安達太良湯川になった。当院の看護師2名も飛び入り参加。その1週間前、登山用品店に集合し沢用グッズを揃えた。ヌメヌメした沢の中を歩いても滑りにくい特殊な靴底の沢専用靴、濡れても暖かくすぐ乾燥する素材のインナー、滝を登る際に自己確保で使用するハーネス、そしてヘルメットと手袋。通常の夏山登山だけなら一般的な登山用品で十分だが、ある程度危険を伴う沢となると専用の装備が必要になる。滝を登る時にはロープを出して一人一人安全に通過することもある。年をとればそれなりに体力や機敏性も低下してくるので、衰えた部分をカバーするためにも装備は軽くて高機能のものに限る。しかしその分高価格となる。命に関わると考えれば安いものだ。
 朝5時仙台出発、途中食料などコンビニで調達し現地安達太良塩沢スキー場には7時着。準備した靴やハーネス、ヘルメットをまとって湯川遡行開始。私は昔ながらの地下タビにワラジを履いた。学生時代はずっとこのスタイルだった。地下タビなので靴と違って足底の感触が分かるので細かな動きが可能になる。しかし現代の非常にいい靴ばかり履いている若者達には、裸足に近い地下タビではすぐ足底が痛くなってしまう。ワラジは摩擦力があって心地よく沢を登ることができる。しかし1回の沢登りで擦り切れてしまうので、ほとんど使い捨てとなってしまうのが難点だ。
 湯川には三階滝という大きな滝があり、初心者には登れないため高巻きした。他に登れない滝はなく、楽しみながら登れる。しかし初心者にとっては、沢の流れや深さ、岩のヌメリなど感覚をつかむまで緊張を強いられる。ドボンと沢に落ちても、全身が濡れるだけで怪我する事もほとんどないのだが、やはり落ちたくはないものだ。必死に岩にしがみついて踏ん張ってしまう。一歩一歩気が抜けないのだ。そのため遡行中には気づかないが、終わってみるとかなり疲れている事が多い。
 八幡滝で満足感にあふれるメンバーの写真が撮れた。いくつもの滝を自分の足で登って来たからこそ見られる風景。この感動を忘れずにまた新たな沢に挑戦して欲しいものだ。

記事の投稿日:2011年06月26日


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