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再び鳥海山へ(2012.4.29)

column 再び鳥海山へ(2012.4.29)

 4月29日は連休中で最も好天が約束されていた。昨年、強風の中の強行軍で山頂に達し、アイゼンを履いた状態で後ろ向きに四つん這いで山頂直下を下った。雲の中だったため視界はなく、慎重に雪に残っている足跡をたどっての下山、強風もあって恐怖さえ抱いた者もあった。今年は日本全土が高気圧で覆われる。前日駐車場に張ったテントから出ると、雲が一つもない。払川駐車場はスキー登山者の車で一杯だ。心浮き立ってテントを撤収し、スキーにシールを張って登山開始した。 昨夜の宴会がたたってスタートが出遅れてしまった。既に中腹まで登っているパーティもいる。体調がまだいい状態ではなかったので、心肺機能にあまり負荷がかからない程度で登高することを心がけた。自転車通勤もしばらく中断していたのだが、脚は思っていた以上に動いてくれ軽かった。久しぶりの雪山だったので、大量のアドレナリンが流出したのかもしれない。このまたとない天気を狙って多くの山スキー登山者があちこちと好きなところを登って行く。雪山は、夏山と違って斜面全体に広がる雪面の何処でも登れ、他のパーティの歩調に合わせなくとも済むからいい。 3時間半で七高山へ到達。日本海の海岸線、月山、朝日連峰、栗駒山を見渡す事ができた。連休後半ではこれほどの天気は望めなかっただろう。山では天気の変化が早い。山中泊の縦走より、好天の日を予想して日帰りにすれば気象遭難などの事故につながる確率を確実に少なくできる。100%事故を防ぐ事はできないが、事故をゼロにする努力が必要だ。山頂で昼食を摂っていると、次々と登山者が上がってくる。総勢100人以上はいるだろう。 さあこれから下山だ。今回の城整山の会の参加者は4名で、うち1人は女性T隊員でスノーシューだった。太陽が上がって気温もあがり、雪質は春山特有のザラメ状になった。2年前には雪質が一様でなかったため滑りにくかったが、今回は気持ちよく滑れる。大腿四頭筋の疲れもあまりなかった。昨年、谷川岳芝倉沢をスキーで下った時は雪質が一定せず、急斜面だったため大腿がすぐにパンパンになってしまった。この日の鳥海山は最高だった。払川ヒュッテを眼下に、日本海を左手に眺めながら、青い空の下を自由気ままに滑った。登りでばててしまったO隊員も気持ちよく滑っていた。大学時代スキー部のS隊員は自由自在だ。女性T隊員はツボ足で駆け下りてきた。入会1年未満なのに体力は人並み以上だった。 今回K隊員は是非とも参加したかったのだが、子供の野球の送迎で参加できなかった。他にも家庭の事情などで参加できない隊員もいた。来年天気のいい日に、みんなでまた来よう。この高揚感、山でしか得る事の出来ない感覚を是非皆に味わって欲しい。

記事の投稿日:2012年05月03日


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