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鳥海山ヒルクライム(2012.7.29)

column 鳥海山ヒルクライム(2012.7.29)

 7月29日朝4時半起床。シャワーを浴び、自転車のウェアを着た。昨夜は秋田の本荘ステーションホテルに泊まったが、部屋のエアコンの調子が悪くなかなか寝付けなかった。結局深夜までオリンピック中継を見てしまった。今日は鳥海山ヒルクライム大会だというのに体調は万全とはいえない。今年は5月の蔵王大会にもエントリーしていたが、日頃の仕事疲れからくるめまいなどの症状で結局出場できなかった。今日がヒルクライム今年の初参戦となる。練習もほとんどできなかったうえに睡眠不足。今日は朝から暑く気温30°を超える過酷な戦いとなるだろう。こうなれば目標はタイムより完走だ。
 会場に着くと、いつも広場にテントを張って参加する磐城共立病院のA先生グループと挨拶を交わした。磐城も昨年の震災、原発問題で忙しく、練習も十分にできていないようだった。既に太陽はじりじりと照りつけ容赦ない。熱中症にならないよう、ポカリスウェットと乾燥梅を摂った。
 スタート地点まで参加者全員で矢島町内をパレード。町を上げての大会で皆が声援してくれている。さらに大会の準備から補水所での水の手渡し、ゴールでの豚汁の分配など、町の高校生がボランティアで参加している。他の大会と違って手作り感が伝わってくる。
 スタートの号令も高校生だ。安田大サーカスの団長も昨年から参加している。最初は割と平坦な道路だが、暑さを懸念してかスピードが遅い。この調子ならなんとか行けそうかなと欲がでたが、勾配がきつくなってくるとやはり去年までのリズムがない。太陽を避けるようになるべく木陰のルートを選んだ。最初の補水所までは周囲の同年代の人達に何とかついて行けた。それでもまだ1/3しか登っていない。ただひたすら自転車を漕ぐ。次第に苦しくなって路面を見ている時間が長くなってきた。心肺機能にはまだ余裕があるようだが大腿に力が入らない。自分たちより先にスタートした女性グループから遅れる人をパラパラと抜く事もあるが、後方から来る大勢の若者にどんどん抜かれていく。それでも残された力を振り絞ってペダルを漕ぐ。両足がしびれてきたので、次の補水所では自転車を降りてシューズのベルクロを直した。日頃練習していないことが露呈してしまう。ここから残り5km。ペダルをただ回転させるだけが精一杯でスピードを上げることなどできない。ハムストリング、腓腹筋がつりそうになってきた。とてつもなく長い長い5kmだった。結局目の前にいた女性を抜く事はできなかった。記録はともあれ完走したという充実感があった。
 今回は古川のK医師と27歳の若者Oも参加している。K医師は昨年までは練習も十分こなしていてタイムも飛躍的に良くなっていた。しかし2ヶ月前、自転車練習中に転倒し肋骨と腰椎横突起の多発骨折を受傷した。練習もできずに彼もぶっつけ本番だった。やはり体力的にかなりきつかったようでゴール後横になってしまう。O君は時間的にはかなり遅かったが、若いだけあって回復力も早い。我々がダウンしているのに、もう平気な顔をしている。我々リハビリ組は自転車で下山するには不安があり、バスでスタート地点まで降りることにした。冷房が効いていて下山までの30分間熟睡してしまった。スタート会場で出された豚汁とシャケのおにぎりは最高にうまかった。

記事の投稿日:2012年07月29日


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