2013年が始まった(2013.1.20)
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今年の5月、三浦雄一郎が80歳で8848mのエベレストへ挑む。75歳で2度目のエベレスト登頂成功を果たした時には、モーラス湿布の久光が仙台での講演会を企画してくれ、城整山の会のメンバーと一緒に記念撮影した。体重も結構ありそうだったし、動きも敏捷な感じはなかった。よくエベレストに登れたものだという印象だった。でも確かにやってやれない事は何もなさそうな屈強なおじさんだった。あれから5年。その間スキーで骨盤骨折を受傷しながら、『絶対に夢は諦めない』という強い意志でリハビリを行い、今回80歳で3度目の挑戦になる。このお年でまだ夢に挑戦する意欲があるのだから、我々(彼からすればまだ)若い者は見習わなくてはならない。今の自分に安住するのではなく、この道の先には何があるのか、この山の向こう側にはどんな景色が望めるのだろうか、という好奇心があれば今の自分をさらに成長させてくれる。肉体も老化は免れない。しかし何か目的を持って運動を継続すれば、年齢という限界も超越することができる。可能性という希望をもって、いくつになっても夢を追い続けていたいものだ。
さて、中村嘉男の五つの心得があったのでご紹介したい。
1)『大丈夫』と言うこと。
困った時は余計なことを考えずに、まず『大丈夫』と言い切る。『大丈夫。必ずうまく行く』まずそういえば、必ず道が開ける。
2)『全てには意味がある』と思うこと。
挫折も無駄も、全てには意味があり、価値がある。そう思って、全ての事を大切にしていると必ず運が開けてくる。
3)『感謝、感謝』と10回唱える。
感謝という言葉には、大きなパワーが宿っている。全てに感謝するようになると、天から幸せが舞い降りてくる。
4)『迷わずすぐに始める』。
いつから始めようと思うより、まず手をつけてやって見ること。『迷って始めない』のではなく、『迷わずに始めること』が大事。
5)『花に目を向ける』
花に気づき、花に感動しない人は、華のない人生を歩むことになる。成功する人は、常に自然界に感動する人である。
恒例のどんと祭は、ご存知のように今年は大荒れの天気だった。やや水分の多い雪が身体に付着し、風が容赦無く吹き付けて体温を奪っていく。それとともに露出している肌が赤くなり、感覚が徐々に麻痺してきた。しまいには全身がこわばって膝や股関節が痛くなって動きも鈍くなってきた。雪のせいで足場も悪く、ワラジが脱げてしまう者もいた。凍える手で履き直させるため、うまく結ぶこともできずまたすぐに外れてしまう。やっと境内の石段を登り石畳を進んでいくと、渋滞のため参道途中で待たされることになった。例年にない混みようだった。こんな辛い思いまでして、よくもまあ11年も毎年やってきたものだ。本殿の裏は長蛇の列になっていて、まるでディズニーランドのアトラクションに並ぶような状況だった。色鮮やかな本殿がライトアップされて浮き上がり、冷え切った身体を少しは和ませてくれた。昇殿してご祈祷を受けるのはあっという間だった。当院での『待ち時間ばかりが長くてあっという間の診察』に近いものがあると自嘲してしまった。最後にどんと祭の火に当たり、さあまた『今年も頑張るぞ』という気持ちが昂ぶってきた。
記事の投稿日:2013年01月20日