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腸内環境(2013.2.10)

column 腸内環境(2013.2.10)

 腸内環境改善を進める今話題の一つが、『脳はバカ、腸はかしこい』という藤田紘一郎著作の本です。確かにやすくて便利なファストフードや冷凍物などがはびこり、保存料などの添加物や化学調味料が多く含まれた食品をよく食べるようになりました。しかしこのため腸内細菌の正常な生育が阻害されることとなり、体内には多量の活性酸素が産生されます。その結果、免疫力は低下していろいろな問題を起こしてしまっています。  
 この本によると、人間のからだは約60兆個の細胞で構成され、そのうち2%が新陳代謝などで毎日生まれ変わっています。1個の細胞の中には30億文字分の情報(百科事典20巻分)をコピーしながら細胞分裂し続けているのですから、コピーミスは必ず起きてしまうのです。このコピーミスで生まれたものが、ガン細胞のもとになり、1日5000個以上も出現しています。このガン細胞が『ガン』にならないようにしているのがTh-1細胞の免疫システムで、その中のNK細胞が活性化されたガン細胞を攻撃しているのです。ただ、このNK細胞は日常生活のちょっとした変化で活性か高まったり低くなったりします。適度な運動をしたり、楽しくポジティブな考え方をするだけでNK細胞の活性が高まります。逆に暗くなったり嫌な経験をすると低下するのです。ですから、このNK細胞の活性を高めればガンの発生をある程度予防できることになります。そしてこのTh-1細胞の免疫システムを高める要素の70%は腸内細菌が握っており、あとの30%は生き甲斐があり楽しく生きるという心の問題が関与しているようです。
 またヒトが幸せを感じるのは脳から分泌される脳内伝達物質が関係します。その一つがセロトニンで、歓喜や快楽を伝えてくれます。もう一つがドーパミンで気持ちを奮い立たせてやる気を起こす働きがあります。セロトニンが不足するとすぐキレたりうつ状態になりやすくなります。この『幸せ』物質であるセロトニンは腸で合成され、その90%が腸内に存在し脳内には2%しか存在ないのです。ですから腸のセロトニンの働きが心の健康にも重要になってくるということになります。
 以上のように『ガン』の発生を抑制する免疫系を活性化させたり、心の健康状態を維持していくためには、腸内環境を整えることが最も重要なことのようです。そのためにはどうのようにしたらいいのでしょう。まずストレスの少ない生活を心がけることです。排気ガスやタバコ、強いストレス、電磁波、放射線、紫外線で活性酸素が発生します。先にもでた化学調味料や添加物でも発生します。活性酸素を抑制する『抗酸化力』のある食品を摂取することで、腸内環境の改善が期待されます。最近注目されているオリーブオイルには抗酸化力のあるポリフェノールやビタミンEが含まれていて効果がありそうです。さらに当たり前のことですが、野菜、豆類、穀類などバランスのよい食品を毎日摂取し、添加物や化学調味料のはいった食品をなるべく控えることです。そして適度な運動です。こうしたことで活性酸素も抑制され、腸内環境が改善し免疫力が高まって、結果としてセロトニンの分泌を助け、脳の働きを改善する効果が期待されます。

記事の投稿日:2013年02月10日


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